[ 車の理論と、基礎知識が自然と身につく情報誌!]

 車の事典
    中高年と初心者のための『車読本』

             by CARLIVE SEEKER『車は1/1の模型だね』
 
                          
                       − 第58号 2007.11.27 −
   
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    ☆皆様、お元気でしたか!!
          ご購読いつもありがとうございます。
                      
        そして、はじめての方には、ご登録ありがとうございます。
            
    ‐このメールマガジンは‐

    難しいクルマの専門用語を、極力やさしい言葉におきかえて
    中高年、初心者の皆様方にも、ご理解していただけるように
    お伝えしているつもりですが、

    時に、専門的な用語をつかったほうが、ご説明しやすい場合
    もあります。

    そのような場合でも、用語の解説を付記していきますので、
    ご安心ください。

    また、このメールマガジンを読み進めていくことで、
    自然と専門知識を身につけ、ご家族やお友達に、ちょっぴり
    うんちくを傾けられてはいかがでしょうか。

               [MSゴシックでお読みください]

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    それでは、今日もご一緒に。
    
    初心者でもプロの知識が!

    ★ やさしい自動車工学【出力編】 
   
    ◆【エンジンの出力】

    創刊以来、

    自動車エンジンの、性能に関する基礎的な知識(基本用語)につい
    て、お伝えしてまいりましたので十分ご理解された事と思います。

    ある意味、自称プロの人たち以上にですよ。

    尤も。真のプロフェッショナルは、
    自ら自身のことをプロとは申しませんが。。

    また機会をみて、
    重要な項目に関しては、繰り返し復習をしていきますね。

    それでは、
    前回に引き続き、エンジンの性能「出力」に関わる要因について、
    話を進めていきます。


    ◆[出力を大きくする方法]

    前回、三番目の要素
    「食べたものを消化吸収して、有効な仕事に変える」はご理解でき
    ましたか。

    せっかく体内に取り入れた食料が、効率よくエネルギーに変換でき
    なかったら、もったいないですからね。


    ▼では、今日は四つ目のテーマです。
    
    4)体を健康な状態で維持する。

    どんなにカロリーのあるものを、たくさん食べて、よく消化しても
    体に具合の悪いところがあったのでは、

    力を十分に発揮することはできませんね。


    これは、エンジンにも言えることで、

    エンジンを構成しているパーツの加工、組み立て、調整、整備‥等
    に不具合があったり、


    また耐久性も悪く

    エンジンの一部に、深刻な症状が生じていたのでは、得られる筈の
    出力も発生させることは難しい。

    これによって、燃料の消費率も、とうぜん悪くなりますよね。

    
    ▼このことから、

    出力の向上を図るとき、その増加した出力に耐えられる強度と耐久
    性が求められるのです。


    これがクリアできなければ、実用的なエンジンとしての出力増加を
    望むことはできない。


    今回で一応、
    「出力を大きくする方法」についての項目を終わります。

    次回から、また新しいテーマで始めます。                                                       
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    大空に夢を!
  
    ☆ やさしい航空工学【基礎編】
  
    ここでは、

    筆者のライフスタイルであり、また専門分野の一つでもある、
    航空工学について少し遊んでみたいと思います。
    
    どうぞ楽しんでください。


    今日のテーマです。
    
    ◇航空力学【性能】

    ここで述べられている事柄は、
    なにも航空工学に限られていることではありません。

    お伝えする項目には、
    とうぜん自動車工学にも応用できる内容を数多く含んでおります。

    そのような視点から、

    とかく専門的になりがちな文章は、極力さけてご説明をくわえてい
    くつもりです。


    ◇[レシプロエンジン機とガスタービンエンジン機]の性能比較

    ご存知のように、
    自動車のレシプロエンジンは、ピストンの往復運動でクランク軸に
    トルクを発生させ、

    その回転エネルギーを駆動輪に伝えることで、走ることができる。


    航空機では、エンジンの動力をプロペラに伝えて回転させ、推力を
    発生させて航空機の飛行(前進)を可能にしています。

    
    このことから、
    レシプロ機にはプロペラが不可欠で、またこのプロペラの原理から
    も解るように、「翼と同じ断面」をしておりましたね。

    
    ▽これにより、
    過去号「音速流」の項でも触れたように、高速で飛行する航空機が
    音速に近ずくにつれ、


    機体前面、特に翼に作用する衝撃波、それに境界層の剥離など様々
    な障壁や抗力の増加が発生して、音速飛行を困難にしている。


    ※このような現象は、
    プロペラの回転速度を上げることで、航空機のスピード(推力)を
    得ているレシプロエンジン機において、


    高速回転するプロペラにも同じように起こり、ある回転域に達する
    と衝撃波が生じて、

    航空機の推進力は奪われてしまうのです。

    そのことから、
    考案されたのが、ガスタービン・エンジンいわゆる「ジェット機」
    なのです。
           
                         ‐次回へ続きます‐                                                  
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    ちょっと一息!

    《喫茶室》

    ◇[星の申し子] Antoine de Saint-Exupery
              
    ‐サン・テグジュぺリ‐

    ‐最終章‐

    ボルドーからアルジェリアの基地へ・・
    
    ファルマン222輸送機の操縦桿を託されての脱出行!

    愛する祖国敗れる。


    彼の所属する、
    自由フランス空軍は、一時的に戦意喪失、、大混乱に陥る。

    どうする、サン・テグジュペリ。


    苦渋の末、戦友と袂を分つ・・・・涙の戦線離脱。。


    リスボン経由でニューヨークへ。


    そこで再び、作家としてデビューを!

    その世界では、すでに高い評価を得ていた彼が、戦闘経験をもとに
    して書き下ろし、のちにアメリカ軍パイロット達の間で、


    バイブルとまでいわれた著書、「戦う操縦士」の一編。


    だがこれでよいのか ・・・。


    日々苦悩する、サン・テグジュペリ。。

    末、母なる国フランス奪還を図るべく、1943年6月北アフリカ
    の戦地へ!


    そこで、ド・ゴールがロンドンで結成し、

    「自由フランス軍」の一員として、アメリカ陸軍航空隊。
    第三写真偵察大隊の配下に入っていた、彼の原隊。

    第2/33偵察大隊に復帰!を果たす。


    サ・アルサの飛行場を根拠地に、双胴のロッキードF5Bで戦闘に
    参加。

    当時軍役の、年令制限を越えていたサン・テグジュペリだが・・


    祖国フランスへの偵察飛行を終えて、
    基地に帰還。着陸の際ブレーキ操作を誤り失敗‥機体を破損!


    直ちに飛行停止が下る。


    しかしまたもや、強引に頼み込み5回の飛行許可を得て戦線復帰を。


    さらにその許可回数、
    5回の飛行さえも、すでに終えていたと言うのに、テグジュペリは
    未だ飛行を続けていた。


    そして迎えた1944年7月、

    運命の日。。最後の出撃目標は、祖国フランス本土、グルノーブル
    地区に設営されたドイツ軍陣地。


    その高々度写真偵察に。

    愛機F5Bを駆って単機で出撃! ついに・・・・未帰還機となる。。


    以来、
    そのミステリアスな死と共に、永く人々の記憶の中に・・・・。


    『なあに、きっと星に帰ったのさ。       
              彼の口癖だったからね・・・・。』

    
            ・・・・ 偵察仲間の一人が、しみじみと呟いた。
                                          ‐hiro‐
     
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     初心者のための車講座。
                
   ◎ 車を知る【タイヤ編】 
  
     ◆【タイヤの基礎知識】

    前の号でも触れたように、
    車の誕生以来、基本的なスタイルは変わっておりませんね。

    しかし、車の運動エネルギーを、唯一コントロールできる構成部品
    がタイヤなのです。

    車の全重量を支えながら「走る、曲がる、止まる」の過酷な働きを
    強いられているのですから。

    ※いかに高性能車といえど、
    そこに装着されているタイヤの能力(機能)以上の性能は発揮でき
    ないのです。


    ◆[タイヤのサイズ]

    一口にタイヤといっても、
    使用する目的、環境によってその種類も多種多様です。

    ここでは、
    一般的に使われている実用の範囲においてのみ述べていきます。

        
    ◆「記号の意味」
    
    購入時に、
    メーカーで「標準装備」されているタイヤでは、先ず問題はないの
    ですが。

    ドレスアップの目的で正しい知識を理解しないまゝ、見た目のカッ
    コよさだけの、誤ったタイヤ選びは高いリスクを負いかねません。


    ぜひ気をつけてくださいね。

    簡単ですから、覚えておいてください。
  

    ▼刻印されている記号の見方

    タイヤを横から見ると、サイドウォール部分に記号が刻印表示され
    ているのがわかります。

    この表記されている記号が、使用する車の諸元に適合しているか判
    断してくださいね。


    例)235/50R18 と表記されていた場合。


       ・235(mm) はタイヤの「幅」を表わしています。

       ・50 (%)はタイヤの「扁平率」を表わしていて、


       求め方は

                     タイヤの高さ       
            扁平率(%)= ――――――――×100
                     タイヤの幅


                           になります。


    このことから、
    扁平率の数字が小さい程、タイヤがより扁平であると言えます。
   
    
       ・R はラジアルタイヤの意味

       ・18(インチ)はホイールのリム径を表わしています。
               タイヤの内径と覚えてください。


    他に、許容荷重指数、速度限界などがあります。


    ▼ここで特に、
    ご注意していただきたいのが、「インチアップ」に伴う、タイヤ及
    びホイール等のサイズ変更です。


    この場合、
    あくまでも基本は、その車自体の諸元に基ずくものでなければなら
    ないのですから。


    正しいセッテングをおこなえば、
    インチアップによって得られるメリットは、大きく、魅力あるのも
    事実です。


    ※しかし、これらのサイズ変更は、
    当然!「走行特性」を始め「ステアリング」「ブレーキ」等の各種
    性能特性が変化するのは否めない。

    

    利用目的に適った、
    組み合わせによるメリットを、最大限に生かして、エキサイテング
    なドライビングを是非あじわってください。
                    
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    〓 編集後記 〓

    前の号、「喫茶室」のコーナーに記載した、
    サン・テグジュペリについて、少し補足しておきます。

    パリ〜サイゴン間の
    冒険飛行に使用された、コードロン“シムーン”機のイラストを
    筆者お気に入りのサイト。

              ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

    http://www.ne.jp/asahi/airplane/museum/cl-pln9/SIMOUN.html

    
    過去号でもご紹介した、世界的イラストレーター小池繁夫 氏の
    ページからお楽しみください。

    何時もながら、ため息が出ますね。
             
                           ‐hiro‐


                  ‐平成19年11月27日 23時00分‐
              
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  ■中高年と初心者のための『車読本』
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  発行者 : CARLIVE SEEKER 『車は1/1の模型だね!』
         こばやし ひろふみ
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