[ 車の理論と、基礎知識が自然と身につく情報誌!]

 車の事典
    中高年と初心者のための『車読本』

             by CARLIVE SEEKER『車は1/1の模型だね』
                         
                      − 第48号 2006.12.03 −   
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    ☆皆様、お元気でしたか!!
          ご購読いつもありがとうございます。
                      
        そして、はじめての方には、ご登録ありがとうございます。
 
    ◇これからも皆様方に、愛され、支持される、
      メールマガジンを配信できるよう、努力してまいります。

     よろしくお願いいたします。
           
    ‐このメールマガジンは‐

    難しいクルマの専門用語を、極力やさしい言葉におきかえて
    中高年、初心者の皆様方にも、ご理解していただけるように
    お伝えしているつもりですが、

    時に、専門的な用語をつかったほうが、ご説明しやすい場合
    もあります。

    そのような場合でも、用語の解説を付記していきますので、
    ご安心ください。

    また、このメールマガジンを読み進めていくことで、
    自然と専門知識を身につけ、ご家族やお友達に、ちょっぴり
    うんちくを傾けられてはいかがでしょうか。


               [等幅フォントでお読みください]

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    それでは、今日もご一緒に!
  
     ★ やさしい自動車工学【エンジン編】
  
    前回の「プレイグニション」は、如何でしたか?

    ◆このようにプレイグニションは、
    軽い現象のときには、通常の運転中(走行時)に発生していても
    ほとんど気付くこともないのですが。

    しかし程度が強くなると、
    エンジンのシリンダー壁の温度が、急激に上昇して出力は低下し、
    エンジン速度(回転数)が不安定になり、

    ついには、
    運転を続けられず、エンジンを損傷することさえあります。

    ※一般的には、
    このような激しいプレイグニションは、エンジンの中速以上の
    回転数で発生することが多いのです。
         
    それでは、今日のテーマ。

    ◆【プレイグニション・続編】pre-ignition

    前回の説明で、
    プレイグニションについて、概ねご理解いただけたと思います。

    ◆点火時期を早くすると、
    ノッキングが発生し易くなるのと同じように、プレイグニションも
    着火時期が早くなると、ノッキングの原因になります。

    またノッキングが続いて起きると、
    エンジン燃焼室内の壁の温度が、急激に高くなるのでプレイグニシ
    ョンを発生しやすくなる。

    このようにして、
    「ノッキング」と「プレイグニション」の二つの現象が、互いに
    関係していることが、お解りいただけたと思います。
    
    そして時には、この二つの現象が同時に起きることもあるのです。

    ◆もしプレイグニションとノッキングが、
    同じ行程で起こると、激しく、鋭い金属音を発生し。

    これを、ワイルド・ピング wild ping と言って、ノッキングと
    同じ現象を言うのですが、

    そのノッキングの現象が、著しく激しいことを言います。


    ◆燃焼室の温度がさらに高い場合には、
    圧縮行程中に、混合気の全体の温度が上昇して、圧縮着火により
    一瞬、爆発的な燃焼をし、
    激しい騒音を発生することがあります。

    ※これを自発火と言って、
    失火したときや、遅い点火のときなどに、ほぼ規則的に発生する。
    プレイグニションの中でも、最も激しい現象にあたります。

    一般に、激しいノッキングの発生に続いて、
    プレイグニションが起きるために、過熱及び機械的に重大な故障を
    発生させることもあるのです。
             
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    ☆ やさしい航空工学【航空力学編】
    
    ここでは、
    筆者のライフスタイルであり、また専門分野の一つでもある、
    航空工学について少し遊んでみたいと思います。
    
    どうぞ楽しんでください。

    前回は、主翼の平面形について述べてみました。

    飛行機を設計するのに、
    最も重要なのが、この主翼の平面形を決めることなのですね。

    また中でも、
    大切な要素が「翼の縦横比」aspect ratio でした。
    
    今日のテーマです。
    
    ◇【主翼の平面形の種類】

    1)矩形翼
    これはいわゆる、
    その名の通り、直角を意味することから、直角四辺形つまり翼の
    付け根と翼端との形が同じもの(翼弦長が同じ)を矩形翼と呼ん
    でいます。

    構造上においては、
    多少無理があるものの、単純な仕組みと簡単な製造方法によって
    安価な小型機に多く用いられています。

    ◇セスナ機や、
    かって国産機の名機として名高い、富士重工のエアロ・スバル
    FA−200型が主な機体です。

    筆者も初期の練習機として、飛行した懐かしい思い出があります。
    国産機、唯一のスタント機としても惜しまれる引退でした。

    2)テーパー翼
    この形の特色は、
    翼の付け根から翼端へいくほど細くなり、すなわちテーパーの
    ついた翼の形をしていることからテーパー翼と言います。

    矩形翼と比較して、
    翼端にいくほど先細になっているため、翼全体からみて構造を軽く
    できるので、

    付け根部分の強度を、
    それほど強くする必要もないのですが、あまり極端にテーパーを
    つけると、

    翼端付近の揚力の減少から、「翼端失速」を招く危険性もある
    のです。

    3)楕円翼
    いわゆるオーバルラインで
    描いたような、ふっくらとした楕円形をした翼のことを言います。

    理論的には、
    翼幅方向の風圧分布(先の号参照)でみると理想的な翼形なのです
    が、製造面でコストがかかるため一般的でない。

    ◇代表機としては、
    第二次世界大戦での、バトル・オブ・ブリテン battle of Britain
    でドイツの攻撃から英国本土を守った、

    勝利の翼、
    スーパーマリン・スピットファイアーが余りにも有名ですね。
    美しい楕円翼は、私も好きな一機です。

                     −編集後記へ続きます−
                    
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    ちょっと一息!

    《喫茶室》

    ◇[映画スターと空の英雄]

      −将軍ジェームズ・スチュアート−

    米国ハリウッドスターの中で、
    陸、海、空、はたまた海兵も含めて、かってアメリカ軍の将兵と
    して、軍役に就いた経験者は数多いが、

    なかでも、
    これほど徹底して、傑出した軍歴を誇るスターは彼一人ではない
    だろうか。

    我々中高年には、
    馴染みの俳優に違いはないが、スクリーンから想像するには余り
    にも困難をきわめる。

    代表作、
    アカデミー主演男優賞受賞の「フィラデルフィア物語」を始め、
    「ウィンチェスター銃・M73」「怒りの河」「グレンミラー物語」
    「裏窓」「ララミーからきた男」と聞けば‥

    そしてさらに続けて、
    「翼よ!あれが巴里の灯だ」と、なればもう疑う余地などないで
    すね。

    そう、アメリカ合衆国空軍予備役准将。
    ジェームズ・メイトランド・スチュアート。
    また俳優ジェームズ・スチュアート JAMES STEWART その人である。

    「アメリカの良心」とまで言われ、愛称ジミーで親しまれる。

    その端整なマスクと、
    端正な身のこなしからは、厳めしい軍人のイメージを到底、
    伺い知ることはできない。

    第二次世界大戦に
    アメリカが参戦!と同時に、自らも陸軍航空隊に志願する。

    適性検査の結果、
    見事、爆撃機操縦士として採用、入隊を果たす。

    一年間の猛訓練を終え、
    成績優秀を持って、晴れて爆撃隊第703スコードロンのリーダー
    として実戦参加。

    愛機、コンソーリデーテッドB-24リベレーターを駆って、
    ドイツ本土を筆頭に、各地の軍事施設への爆撃を敢行、数々の戦果
    をあげる。

    迎撃してくる
    ドイツ空軍の誇る、名戦闘機フォッケウルフやメッサーシュミット
    から浴びせられる正確無比の機銃弾!

    さらに地上に敷かれた
    高射砲から打ち込まれる、無数の弾幕をかいくぐり、出撃すること
    20数回。

    その後、ノルマ達成と共に、
    実戦経験を生かし軍司令部、作戦将校(大佐)として活躍。
    のち終戦を迎える。

    そして古巣ハリウッドで
    再びスターの道を歩むも、あわせて予備役空軍将校の訓練を受けな
    がら准将に昇進!

    映画「戦略空軍命令」の飛行隊長役は、
    まさに空の英雄!筋金入りの爆撃チーム隊長として、彼の経験その
    ものである。
   
                     −編集後記へ続きます−

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    ※初心者のための車講座
                  
    ◎車を知る【構造編・サスペンション】

    ◆[スプリング]spring
    
    サスペンションを
    構成するパーツの一つがスプリングでしたね。

    その中のコイルスプリングについて、前回ご説明いたしました。

    この号では、もう一つ代表的なスプリングを取り上げます。

    ◆「リーフスプリング」leaf spring

    通称、板バネとも言われている。

    その呼び名の通り、
    それぞれ長さの異なる鋼の板を、複数重ね合わせて一個のバネを
    形成している。

    一枚一枚の
    リーフの長さが違うため、バネレートも当然それに見合って変化
    するので、

    リーフの枚数、
    長さの組み合わせ等を変えることで、目的に応じた好みのスプリ
    ングレートに仕立てることが簡単にできる。

    このように、
    シンプルな構造と高い強度、それに取り扱いの容易さが、メリット
    なのですが、

    難問は、
    重量が重くなることや、スプリングの伸縮時に重ね合わせた板と板
    との間で摩擦を生じ、

    それが摩擦抵抗になり、
    スムーズな動きを阻害し、また異音(キシミ音)の原因、それに車
    の安定性、乗り心地等に悪影響をおよぼしかねない。

    そのため、主にトラックやオフロード車に使われています。

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    謹告。

    このメールマガジンの、読者様のなかで、  
    1960年代当時、日産自動車追浜工場、第三実験課。(通称Y‐3課)
    に所属されていた方が、もしおられましたら、

    是非、是非、ご一報いただきたい。

    このメールマガジン紙上へ、三顧の礼をもってお迎えいたします。

    当時、日本は国をあげ、まさに重厚長大、怒涛の勢いで経済発展を
    推進してまいりました。

    自動車業界もその一翼を担い、国のキー・インダストリーとして、
    大いに躍進を遂げました。

    日産も、業界初のデミング賞を受賞するなど、
    「技術の日産」として確固たる地位をきずいたのです。
 
    誤解を恐れずに述べさせていただくならば、最も華々しく、パワー
    に満ち溢れていた頃ではないだろうか。

    後の日産の、多方面での活躍をみるまでもなく。

    そのなかにあって、
    Y−3課の存在は知られていても、その秘匿性ゆえ内容は一般の知る
    ところに非ず。

    しかし、そこから世におくりだされた名車の数々は、市場を席巻し
     紛うことなく、その実力を知らしめたのであります。

    今日、世界に冠たる自動車王国を築けたのも、当時の先人たちの、
    血のにじむ努力の賜物であります。

    激動の同時代をふりかえって、大いに語り合おうではありませんか。

    ご連絡お待ちしております。 
             
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     〓 編集後記 〓

    今回の「やさしい航空工学」と「喫茶室」の文中に登場した、

    スーパーマリン・スピットファイアー、メッサーシュミット、
    フォッケウルフ、コンソーリデーテッドB-24リベレーター等々。

    第二次世界大戦機を始め、
    1910年代から40年代までの珍しい機体や、有名機の数々がまるで
    航空史のページをめくるように楽しめるとしたら…。

    イラストレーター
    小池 繁夫氏の描く、超一流の飛行機イラストが堪能できます。

    中高年の皆様のなかで、
    飛行機プラモを趣味にされている方なら、もうお馴染みですね。

    そうプラモのハセガワ、
    特に飛行機モデルのボックスアートで、ご覧になられているのでは
    ないでしょうか。

    氏の描くイラストは、
    絵と言うより設計図と呼んだほうが相応しい位、精緻を極めている。

    一機を描くまでの、
    準備がまた用意周到で、写真、航空誌、専門書、それに何よりも
    実際の設計図面(最低でも三面図)、細部の構造図‥‥等々。

    さらに、
    可能なら実機による採寸にいたるまで、決して妥協しない徹底振り
    には、先にご紹介した彼のウィングローブと合い通じるものがある。

    そして
    その制作過程の一端を覗いてみると、まずモデルになる資料や写真
    のトレースから始まり。

    その下書きされた図面を
    ライトテーブルにのせ、仕上げ用のケント紙を上から重ねて、絵の
    必要な線だけをトレースする。
   
    トレースの終わった
    ケント紙は、パネルに水張りされ下地塗りをほどこした後に、
    いよいよ絵に色をのせていく。

    ここ迄の作業にまる二日を要するといいう。

    とこらが、
    ここから仕上げていくプロセスに、氏の特出した技法がとられてい
    るのですが。

    その一つ一つ説明していたら、一冊のマニュアルが出来てしまうく
    らい、気の遠くなる作業が延々と続くのです。。

    氏の作画方法で、
    もっとも特出している方法と言えば、「溝引き」の技法ではないで
    しょうか。
    
    注)溝引き

      筆と先に丸い球のついたガラス棒を、箸をもつ要領で指にもっ
      て、定規の溝にガラス棒の球をすべらせながら様々な種類の
      直線を引くのに用いる技法です。

      ペンを使う設計図と違って、毛筆で描くイラストではシャープ
      な線で表現したい部分では使われている方法です。

      溝引きの技法そのものは、スタンダードなテクニックですが、
       氏のように作画のほとんどに用いる手法は独特です。

    私は、レタリングの制作ではよく使うのですが、と言うより使わな
    ければデザイン文字は作れませんが。

    やわらかい膨らみや曲面の表情まで、すべて溝引きの技法を使った
    直線で描かれているのには、言葉がありません。

    そんな超一流のイラストや
    貴重な資料がご覧いただける素晴らしいサイトがあります。

      ⇒ http://www.ne.jp/asahi/airplane/museum/index.html

    是非!訪れてみて下さい。

    写真で見るより
    リアル感あり、また何故か温もりさえ感じてしまうのは、私だけだ
    ろうか。
    
                              ‐hiro‐
                   ‐平成18年 12月 02日 23時30分‐
              
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         こばやし ひろふみ
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