[ 車の理論と、基礎知識が自然と身につく情報誌!]

 車の事典
    中高年と初心者のための『車読本』

             by CARLIVE SEEKER『車は1/1の模型だね』
                          
                        − 第55号 2007.7.27 −   
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    ☆皆様、お元気でしたか!!
          ご購読いつもありがとうございます。
                      
        そして、はじめての方には、ご登録ありがとうございます。
            
    ‐このメールマガジンは‐

    難しいクルマの専門用語を、極力やさしい言葉におきかえて
    中高年、初心者の皆様方にも、ご理解していただけるように
    お伝えしているつもりですが、

    時に、専門的な用語をつかったほうが、ご説明しやすい場合
    もあります。

    そのような場合でも、用語の解説を付記していきますので、
    ご安心ください。

    また、このメールマガジンを読み進めていくことで、
    自然と専門知識を身につけ、ご家族やお友達に、ちょっぴり
    うんちくを傾けられてはいかがでしょうか。

          [MSゴシックでお読みください]

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    ◇この一ヶ月の間にいろいろな事がありました。

    個人的には、数十年振りに風邪をひいてしまいました、
    その為に一週間ほど何もできませんでしたが‥‥。

    でもね、考える時間を思いっきり持てたことが、むしろ良かったか
    なって思っています。

    今は従来にも増して、元気一杯!です。
         
    それでは、今日もご一緒に。
    
    初心者でもプロの知識が!

  
   ★ やさしい自動車工学【出力編】 
  
    ◆【エンジンの出力】

    創刊以来、
    自動車エンジンの、性能に関する基礎的な知識(基本用語)につい
    て、お伝えしてまいりましたので十分ご理解された事と思います。

    ある意味、自称プロの人たち以上にですよ。。

    尤も。
    真のプロフェッショナルは、自身を自らプロとは申しませんが。。

    また機会をみつけて、
    重要な項目に関しては、繰り返し復習をしていきますね。


    それでは、
    今回も、エンジンの性能「出力」に関わる要因について、話を続け
    ていきます。


    ◆[出力を大きくする方法]

    前回は、
    ご理解しやすいように、人間も自動車エンジンと同じ「内燃機関」
    であると申しあげましたが‥‥。

    それでは、
    この考え方を元にして、テーマである「出力を大きくする方法」に
    ついて述べていきたいと思います。


    ▼人間(エンジン)が力、いわゆる馬力をだすためには、つぎのよ
    うにやれば良いのです。

    1)熱量(カロリー)の多い食べ物を取る。

    このことは、
    例えば、お粥のようなカロリーの少ない食事では、力が思うように
    出ませんね?

    お粥より、ご飯、それよりも、お餅ならもっとパワーがでるのでは
    ないですか。

    このことから、
    体に取り入れる食料によって、同じ人間であっても得られる「力」
    が違ってくるのです。

    ▼エンジンで言えば、
    薄い混合気では、出力は小さく、大きな出力を得ようとするならば
    比較的濃い目の混合比にすれば良いといえます。

    つまり、
    燃料消費率を良くしたければ、「薄めの経済混合比」にして、また
    出力をもとめるなら「濃い方に混合比」を設定してやればよいと言
    えますね。

    要は、食べる食材、または質量、いいかえれば燃料の種類によって
    発揮できる力もしくは、出力が大きく変わってくるのです。

    
    尚、混合比について
    過去の号で度々お伝えしましたので、ここでは省略いたします。

    ぜひ、そちらを参考にしてください。

                         ‐次回へ続きます‐
                                             
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    大空に夢を!

      ☆ やさしい航空工学【基礎編】
  
    ここでは、
    筆者のライフスタイルであり、また専門分野の一つでもある、
    航空工学について少し遊んでみたいと思います。
    
    どうぞ楽しんでください。

    今日のテーマです。
    
    ◇航空力学【空力特性】

    ここで述べられている事柄は、
    なにも航空工学に限られていることではありません。

    取り上げる項目には、
    とうぜん自動車工学にも応用できる内容を数多く含んでおります。

    そのような視点から、

    とかく専門的になりがちな文章は極力さけて、ご説明をくわえてい
    くつもりです。


    ◇[プロペラ後流の影響]
   
    過去の号でも詳しく述べたように、航空機(翼)が揚力を得る為に
    は高速で前に進まなければなりませんね。


    これを推進力と言い、

    それを発生させるには「レシプロエンジン」「ジェットエンジン」
    または、「ロケットエンジン」等で推力を得ているのですが。


    ここでは、
    レシプロ機のプロペラによって発生する、気流の影響について述べ
    ていきます。


    ▽回転するプロペラが、
    後方に送り出す空気の流れは、当然のことプロペラと同じ回転方向
    にねじれた流れになっていきますよね。


    『このようにプロペラの回転によって、同じ向きに回転しながら後
    方へ送り出される空気の流れを「プロペラ後流」と呼んでいます』


    ▽この後流によって生じる
    飛行機の影響には、次のようなものが挙げられます。

    1)プロペラ後流の、
    空気の流れを直接受ける側の主翼は、飛行機の推進力(飛行速度)
    と「プロペラ後流」の速度が加わって、揚力はその分だけ増加しま
    す。


    2)またプロペラが
    右回転する飛行機では、「プロペラ後流」の空気の流れは、左主翼
    の上面を通って(この場合は、左主翼の揚力が増します)垂直尾翼
    の左側面に当たるため、飛行気の機首は左に振られます。


    3)地上滑走する飛行機では、
    機速(滑走速度)と「プロペラ後流」の発生する空気の流れがプラ
    スして尾翼に当たり舵の効きを良くします。


    ※お解りですね、
    補助翼に当たる空気の流れが速い(強い)と、翼面に作用する空力
    特性も大きく変化するため、

    舵の効果にも大きく影響するのですね。

                         ‐過去の号を参照‐

   
    このように
    プロペラ後流はメリット、デメリットの両面で飛行機に大きな影響
    を与えているのですね。
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    ちょっと一息!

   《喫茶室》

    ◇[不朽のF1ドライバー] Juan Manuel Fangio
              
    ‐ファン・マヌエル・ファンジオ‐
    ‐続々編‐

    1953年・・・・不運な一年がようやく終わり。。

    明けて翌年1954年は、
    ファンジオ自身はもとより、グランプリ史上におけるもっとも意義
    ある幕開けになろうとしていた。


    この年はフォーミュラが新しくなる年で、
    これに呼応するように、ドイツはあの名門メルセデスが長い眠りか
    ら目覚め。。

    グランプリ・レース、挑戦!の号砲を。

    しかも、そのNo.1ドライバーズ・シートはファンジオに託された。

    まさに伝説が生まれる瞬間である。


    それからの、
    ファンジオとメルセデスのコンビは、サーキットにおいて常に最速。
    且つ、最強であり続ける。


    その年の緒戦、
    フランスGPでいきなり優勝!余勢を駆って難攻ニュルブルクリンク
    でも勝利し、二度目のワールドチャンピオンに輝く。


    そしてこれが
    その後に続く、四年連続ワールドチャンピオン獲得の、最初の年に
    なろうとは。。ファンジオ自身、知るよしもない。


    翌、1955年メルセデスチームに、

    弱冠25歳、若いイギリス青年ドライバーが入ってきた。

    
    ・・・・彼の名は、スターリング・モス。。
                             
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     初心者のための車講座。
              
    
    ◎ 車を知る【タイヤ編】 
  
    ◇【タイヤの基礎知識】

    前の号でも触れたように、
    車の誕生以来、基本的なスタイルは変わっておりませんね。

    しかし、車の運動エネルギーを、唯一コントロールできる構成部品
    がタイヤなのです。

    車の全重量を支えながら「走る、曲がる、止まる」の過酷な働きを
    強いられているのですから。


    ※いかに高性能車といえど、
    そこに装着されているタイヤの能力(機能)以上の性能は発揮でき
    ないのです。


    ◆[タイヤの種類]

    一口にタイヤといっても、
    使用する目的、環境によってその種類も多種多様です。

    ここでは、
    一般的に使われている実用の範囲においてのみ述べていきます。

    今日は、前回のオンロード用に対して、オフロードタイヤについて
    述べてみますね。


    ▼「マッド&スノー」or mud terrain tire
    
    これはある程度の気象条件(季節)の変化や、路面状況にも対応
    するオフロードタイヤの一種です。

    少々の積雪や雨の路面、多少の泥濘に効果があります。

    この種のクルマには、年間を通して装着しているクルマも多い。



    ▼「オールテレーンタイヤ」all terrain tire

    このタイヤの特徴は、

    文字通りあらゆる路面の状況に対応した、まさにオールシーズン
    オールウェザー用と言えますね。

    オンロードでは勿論、オフロード、また滑りやすい路面での威力
    は抜群です。

    上記の mud terrain tire に比べて、よりコンフォートタイヤに
    近いと言えますね。

    今日はここまで。。

                        −次号に続きます−
                        
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    謹告。

    このメールマガジンの、読者様のなかで、
  
    1960年代当時、日産自動車追浜工場、第三実験課。(通称Y‐3課)
    に所属されていた方が、もしおられましたら、

    是非、是非、ご一報いただきたい。

    このメールマガジン紙上へ、三顧の礼をもってお迎えいたします。

    当時、日本は国をあげ、まさに重厚長大、怒涛の勢いで経済発展を
    推進してまいりました。

    自動車業界もその一翼を担い、国のキー・インダストリーとして、
    大いに躍進を遂げました。

    日産も、業界初のデミング賞を受賞するなど、
    「技術の日産」として確固たる地位をきずいたのです。
 
    誤解を恐れずに述べさせていただくならば、最も華々しく、パワー
    に満ち溢れていた頃ではないだろうか。

    後の日産の、多方面での活躍をみるまでもなく。

    そのなかにあって、

    Y−3課の存在は知られていても、その秘匿性ゆえ内容は一般の知る
    ところに非ず。

    しかし、そこから世におくりだされた名車の数々は、市場を席巻し
    紛うことなく、その実力を知らしめたのであります。

    今日、世界に冠たる自動車王国を築けたのも、当時の先人たちの、
    血のにじむ努力の賜物であります。

    激動の同時代をふりかえって、大いに語り合おうではありませんか。


    ご連絡お待ちしております。 
             
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    〓 編集後記 〓

    最近、暗い悲惨なニュースが多い。

    とくに新潟県中越沖地震には、言うべき言葉がありません。

    前回の地震から、
    ようやく復興も軌道に乗りかけてきて、まさに立ち直り始めた矢先。
    そこへ今回の地震。

    またまた心と体、それに物質的にも大きな負担がのしかかります。

    月並みですが、
    どうぞ前回同様、めげずに耐えて乗りこえてください。             
                             ‐hiro‐

                   ‐平成19年 7月27日 23時00分‐
              
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