[ 車の理論と、基礎知識が自然と身につく情報誌!]

 車の事典
    中高年と初心者のための『車読本』

             by CARLIVE SEEKER『車は1/1の模型だね』
                          
               − 第50号(総集編‐其の壱)2006.12.31 −
   
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    ☆皆様、お元気でしたか!!
          ご購読いつもありがとうございます。
                      
        そして、はじめての方には、ご登録ありがとうございます。
 
    ◇これから、寒さが厳しさをましてきます。
          風邪などひきませぬようご注意ください。
           
    ‐このメールマガジンは‐

    難しいクルマの専門用語を、極力やさしい言葉におきかえて
    中高年、初心者の皆様方にも、ご理解していただけるように
    お伝えしているつもりですが、

    時に、専門的な用語をつかったほうが、ご説明しやすい場合
    もあります。

    そのような場合でも、用語の解説を付記していきますので、
    ご安心ください。

    また、このメールマガジンを読み進めていくことで、
    自然と専門知識を身につけ、ご家族やお友達に、ちょっぴり
    うんちくを傾けられてはいかがでしょうか。

               [等幅フォントでお読みください]

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    ◇この号は、
    総集編(其の壱)ということで、一年を振りかえって主なトピック
    スをまとめてみました。

    創刊から順を追って、
    最も基礎的な項目にしぼり、初心者の方に必ず覚えておいていただ
    きたい内容で掲載しましたので。

    復習の意味も込めて、ご参考になれば嬉しいです。

    それでは、今日もご一緒に。
    
    初心者でもプロの知識が!
  
    ★ やさしい自動車工学【総集編】其の壱 
  
    ■カタログデータ【主要諸元を読む】

    車の購入時には勿論のこと、
    所有されているご自身の車を理解する上で、必要な情報のすべてが
    この諸元表から読み取ることができるのです。

    エンジンの性格、走りの特性は元より、それに使い方のヒントまで
    このデータから知ることができます。

    過去のマガジンから、
    極々必要な項目のみ抽出して記載いたしました、ぜひもう一度読み
    返していただくことで、知識の再整理を図ってください。

    
    ◆[最小回転半径]単位m
    これは、ステアリングを左右のどちらか一方に、目いっぱいきって
    回ったとき、外側のフロントタイヤが描く軌跡(円弧)とその円の
    中心までの距離(半径)でしたね。

    この数値も、次に述べる「ホイールベース」や「トレッド」それに
    ステアリングの「切れ角」によって大きく変化する。

    ◆[ホイールベース]単位mm
    前輪及び後輪、それぞれの中心から中心までの距離(軸間距離)を
    言います。

    一般的に
    この距離が長いと、車の直進性(走行安定性)は良くなりますが、
    最小回転半径は大きくなり。

    また短いと車の直進性は悪くなって、ステアリングの応答が過敏に
    なります。

    ◆[トレッド]単位mm
    これは、左右のタイヤの中心線から中心線までの距離を言います。

    この距離が広いほど、走行安定性やコーナリング特性は良くなるの
    のすが、これもホイールベースとの関係で変わります。
    
    ※このように、
    「最小回転半径」、「ホイールベース」、及び「トレッド」の関係
    が車の走行性能に大きく関わっていると言うことでした。
   
    ◆[排気量]単位cc、リットル
    エンジン性能のベースとなる部分であって。
    エンジンが排出する燃焼ガスの量、
    いいかえれば、「吸入混合気」の量を表しているとも言えるのです。

    それは、ピストンの上死点(シリンダー内で、ピストンが最も高い
    位置に在るとき)から下死点(ピストンが最も下がった位置)間の
    シリンダー内の容積を言います。
    
    エンジンの大きさが
    「排気量」によって決まってくるのですが、それには後述する項目
    「内径×行程」で求めることができるのです。
    
    ◆[内径×行程]単位mm
    シリンダー(気筒)内、
    燃焼室の内径(直径)と行程(長さ)を数字で表したものです。
    
    このことから、シリンダー・ボア(内径)に対するピストンのスト
    ローク(行程)との関係(割合)が解かる。

    つまり「ボア」の大きさより、
    「ストローク」のほうが短かければショートストローク型エンジン
    で、高速回転に適しているスポーツカー・タイプと言える。

    また一方、
    「ボア」より「ストローク」のほうが長ければ、ロングストローク
    型エンジンで、低速回転に適した実用車向きと言えますね。

    理論的な理由については、
    別の項目でお伝えしますね。ご期待ください。
    
    ※ここで最も重要なことは、
    エンジンの性格が決定される基本的な項目で、これらの数値から
    「高速回転、高出力型エンジン」か「中、低速回転、高トルク型エ
    ンジン」なのか知ることができる。
    と言うことです。

    ▼この「内径×行程」の
    数値をもちいて、シリンダー容積(排気量)をもとめるには、

    以下の式から、                    
      『 排気量cc=(ボアの面積)×(ストローク)』
                       で導くことができます。
                    
      ボアの面積=π(円周率)×r(半径)の2乗。
      円周率  =近似値 3.14159。
      半径   =内径の1/2ですね。
      単位   =cm
       ストローク=ピストンが上死点から下死点まで移動する距離。
      すなわちピストンの行程をいいます。

    これによって得られた
    「排気量」に「シリンダー数」を掛ければ「総排気量」になります。

    ◆[総排気量]単位cc、リットル
    上記の式から「排気量」及び「総排気量」の求め方は、お解りいた
    だけたとおもいます。

    そして、
    エンジンの排気量が大きくなれば、一般的に車の性能はよくなり、
    とくに「加速性能、最高速度」、それに「耐久性」が向上するのは
    勿論ですが。

    通常、とかく悪くなると思われている燃料消費率でさえも、排気量
    の大きいほうが良くなる傾向にあるのです。

    エッ!?て思われました?
    このことは、いずれ機会をみてご説明いたしますね。

    それに、エンジンの振動や騒音も当然少なくなります。


                         ‐次号に続きます‐

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    大空に夢を!
  
    ☆ やさしい航空工学【総集編】其の壱
  
     ここでは、
    筆者のライフスタイルであり、また専門分野の一つでもある、
    航空工学について少し遊んでみたいと思います。
    
    どうぞ楽しんでください。

    今日のテーマです。
    
    □航空力学【流体力学・基礎編】

    ここで述べられている事柄は、
    なにも航空工学に限って、述べられていることではありません。

    取り上げる項目には、
    とうぜん自動車工学にも応用できる内容を数多く含んでおります。

    そのような視点から、
    とかく専門的になりがちな文章は極力さけて、ご説明をくわえて
    いくつもりです。

    やさしい自動車工学と同様に、
    マガジン過去の号から、おもな項目を選んでご紹介していきます。


    ◇[標準大気」

    我々の住んでいる地球は、
    ご存知のように、何層かの大気で覆われていますね。

    そして構成されている、
    最も地表に近い下層部分の大気の層を「対流圏」と呼んでいます。

    ここでは常に、
    空気の「対流」が行われていることから、このように呼ばれている
    のですね。
 
    そしてこの対流によって、
    様々な気象の変化、すなわち「天候」が起きているわけです。

    もちろん私たちは、この天候の影響をうけながら「対流圏」の中で
    生活をしているのです。
    
    ▽参考までに、
    この対流圏の気温は、地面より 1km 高く上がるにつれて、約5℃低
    くなると言われています。

    そして地表より 12km ほどの高さになると、その気温の減少は一旦
    止まり、

    あとは、高度が高くなるほどむしろ僅かずつ上昇をはじめます。

    ※この気温の変化(減少)が起きている、12km位までの空気の層を
    「対流圏」と言っているのです。
    
    このように対流によって起こる、
    気象現象いわゆる大気の状態(温度、湿度、密度)などの変化が、
    そのまま、航空機の飛行性能や自動車の走行性能などに、直接関係
    してくるので、

    刻々と変わる大気の状態の中で、
    一様に、それぞれの性能を比較することが、不可能であることから
    一定の条件のもとで、「物差しとなる基準」が決められました。

    ※『これが大気で言うところの[標準大気]になるのです。』

    航空機のカタログデータとして
    記載されている数値は、これに基ずいて計測された諸元なのですね。
     
    ・自動車に関しては、別の項目でご説明いたします。
                   
                         ‐次回に続きます‐
                        
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    ちょっと一息!

    《喫茶室》

    ◇[ペーパークラフトをもう一度!]

    途中から設けたこのコーナーですが、
    嬉しいことに殊の外、読者さまから高い支持を頂いております。

    有り難うございます。

    中には、このコーナーが一番楽しみです。と言う複雑なご感想も
    ございますが、

    筆者といたしましては、もちろん全て感謝の限りでございます。

    そのなかで、
    過去の号でご紹介いたしました、「ペーパークラフトを楽しむ」の
    一部を残念ながら、ダウンロードを見逃された方からリクエストを
    いただきました。

    よい機会ですので、
    再度、下記にURLをご紹介いたいます。

    お正月の憩いのひとときにでも、のんびりと制作されてはいかがで
    しょうか。

    ▽チーム中島のマシーン他は、こちらからどうぞ!
     ⇒ http://www.epson.jp/nakajima/craft/index.htm

   
    ▽紙飛行機「ペーパーグライダー」は、こちらです。
     ⇒ http://cp.c-ij.com/japan/papercraft/
                       
                          おたのしみください!

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     初心者のための車講座。              
   
    ◎ 車を知る【総集編】其の壱 
  
    ◆[エンジン性能曲線]
    
    カタログ等に記載されている、曲線グラフのことです。

    この簡単な曲線から、エンジンのいろいろな性格を、
    知ることが出来るのです。


    ◆まず縦軸に出力とトルク、横軸にエンジン回転数(回転速度)
    を示している。

    そして、大概のカタログでは、二本の曲線が描かれていると
    おもいます。

    ※「軸馬力と軸トルク」ですね。

    このグラフの簡単な読み方を、説明すると、
    
    ▼軸馬力でいえば、左下からほぼ直線的に右上にむかって、
    最高回転数の付近まで延びていると思います。

    『これは、エンジンの回転数に比例して、パワーも上がることを
    あらわしています。
    最高回転数で最大馬力になる。』
    
    ▼軸トルクでは、左から右へ、エンジンの低速回転域から、
    高速回転域にむかって、なだらかな曲線を描いていて、
    ある回転数をピークに最大トルクを示している。

    『この最大トルクを発生させる、エンジン回転数域が広いほど
    使いやすく、運転しやすいエンジンといえる。』

    いわゆる、フラット・トルク型エンジンであり実用車に多い。

    一方、限られたエンジン回転数付近でのみ、最大トルクを
    発生する、ピーキーなエンジンは一般に扱い難く、その特性は
    レーシング・カーに向いている。

    その他にも、軸平均有効圧力や燃料消費率、等を表した曲線も
    あるのですが、今ではあまり見られない。

    ※また新しいエンジンの開発(エンジンの性格を決める)の際に
    用いられる「全性能曲線」などは、エンジンのDNAが全てわかる
    曲線グラフです。

    これは、読んでいて実に楽しいグラフであり、エキサイティングで
    もあります。
        
                         ‐次回に続きます‐

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    謹告。
    このメールマガジンの、読者様のなかで、
  
    1960年代当時、日産自動車追浜工場、第三実験課。(通称Y‐3課)
    に所属されていた方が、もしおられましたら、

    是非、是非、ご一報いただきたい。

    このメールマガジン紙上へ、三顧の礼をもってお迎えいたします。

    当時、日本は国をあげ、まさに重厚長大、怒涛の勢いで経済発展を
    推進してまいりました。

    自動車業界もその一翼を担い、国のキー・インダストリーとして、
    大いに躍進を遂げました。

    日産も、業界初のデミング賞を受賞するなど、
    「技術の日産」として確固たる地位をきずいたのです。
 
    誤解を恐れずに述べさせていただくならば、最も華々しく、パワー
    に満ち溢れていた頃ではないだろうか。

    後の日産の、多方面での活躍をみるまでもなく。

    そのなかにあって、
    Y−3課の存在は知られていても、その秘匿性ゆえ内容は一般の知る
    ところに非ず。

    しかし、そこから世におくりだされた名車の数々は、市場を席巻し
    紛うことなく、その実力を知らしめたのであります。

    今日、世界に冠たる自動車王国を築けたのも、当時の先人たちの、
    血のにじむ努力の賜物であります。

    激動の同時代をふりかえって、大いに語り合おうではありませんか。

    ご連絡お待ちしております。 
             
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     〓 編集後記 〓
 
    早いもので、
    このメールマガジンを創刊して、丸一年が経ちました。

    ふりかえって、
    多くの方々に支えられながら、マガジンの発行を継続してこれた
    ことを痛切に感じます。

    読者さま並びに、まぐまぐスタッフの方々にあらためまして、
    深く御礼を申し上げます。

    きたる新年も
    より一層、読者さまのご期待にそえるよう努めてまいります。

    誠に有り難うございました。
      皆様方にとりまして、

           新しい年が幸せに満ちた年でありますように。
        
                            ‐hiro‐

                  ‐平成18年 12月31日 18時35分‐
              
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  発行元 : HIRO.ENTERPRISE    
  発行者 : CARLIVE SEEKER 『車は1/1の模型だね!』
         こばやし ひろふみ
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