[ 車の理論と、基礎知識が自然と身につく情報誌!]

 車の事典━━━━━━━━━━
   中高年と初心者のための『車読本』

             by CARLIVE SEEKER『車は1/1の模型だね』

                          
                      − 第40号 2006.09.13 −   
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  ☆皆様、お元気でしたか!!
      ご購読いつもありがとうございます。
                      
         そして、はじめての方には、ご登録ありがとうございます。
 
    ◇これからも皆様方に、愛され、支持される、
     メールマガジンを配信できるよう、努力してまいります。

     よろしくお願いいたします。
           
    ‐このメールマガジンは‐

    難しいクルマの専門用語を、極力やさしい言葉におきかえて
    中高年、初心者の皆様方にも、ご理解していただけるように
    お伝えしているつもりですが、

    時に、専門的な用語をつかったほうが、ご説明しやすい場合
    もあります。

    そのような場合でも、用語の解説を付記していきますので、
    ご安心ください。

    また、このメールマガジンを読み進めていくことで、
    自然と専門知識を身につけ、ご家族やお友達に、ちょっぴり
    うんちくを傾けられてはいかがでしょうか。

               [等幅フォントでお読みください]
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    それでは、今日もご一緒に!

   ● やさしい自動車工学

    前回の「混合気の圧縮着火」は如何でしたか?

    このなかの、
    「ノッキング」については、「圧縮着火」の影響だけでなく、
    「点火時期」や「バルブタイミング」等の要素も加わってくるので、
    一概に決める事はできないのです。

    詳しくは、後述いたします。

    それでは、今日のテーマ。
    ▼【シリンダー内の正常燃焼】normal combustion

    実際に、
    火花点火式(スパークプラグ方式)エンジンの、「シリンダー内の
    正常燃焼」は。

    ◆要約すれば、
    乱流混合気の「圧縮着火」の着火遅れ時間内に、火花点火された焔
    が毎秒数十メートルの高速で、火焔伝播されて全ての混合気が燃焼
    することです。
    
    ◆しかし、
    正常な火焔伝播が終了する前に、末端の混合気(未燃焼ガス)が
    「圧縮着火」することがあります。

    これが前回に触れた「ノッキング」ですね。

    ◆また燃焼室の一部が、
    高温になり、この部分で混合気が加熱されて自然発火すれば、
    「表面着火」となり。

    その着火のタイミングが「火花点火時期」より早ければ、
    「プレイグニション」となるのです。

    そして、
    この項では、これらの中の主に「正常燃焼」について述べていき
    たいと思います。

    ▼[燃焼過程]combustion process (stage)

    ◆シリンダー内に吸入された「混合気」は、
    圧縮行程で高温高圧の「圧縮熱」を発生して、約400℃(圧縮比に
    よっても変わる)位に加熱されて「気化」します。
    
    まだ燃焼は始まっていませんね。
    
    そして、
    ゆっくり「酸化」を起こし、「過酸化物」や「アルデヒド」また
    「アルコール」「酸」などに分解されて熱を発生するのですが、
    その時の熱量はごく僅かです。

    これらの
    「分解生成物」を含んだ混合気は、すでに着火し易くなっている
    のですが。

    ◆点火プラグで点火しても、
    すぐには「自ら伝播する焔」self propagating flame を
    発生しないで、点火後しばらくしてから炎を発生する。

    この遅れを「着火遅れ」と言います。

       ※前の号と併せてお読み下さい。
                ご理解し易いと思います。
                 
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    やさしい航空工学

    ここでは、
    筆者のライフスタイルであり、また専門分野の一つでもある、
    航空工学について少し遊んでみたいと思います。
    
    どうぞ楽しんでください。

    ◇前回の「翼の失速」は、いかがでしたか。

    航空機の翼に働く、
    「迎え角」の作用が、とくに増大していくことで、空気の剥離
    を発生し、揚力を失い、翼の失速を起こすと言うことでしたね。
    
    また「翼厚」は、
    薄くすることで得られるメリットと、発生するデメリット、双方の
    狭間で、設計者達は研究を続けているのです。

    今日のテーマです。
    
    【翼型理論の基礎】

    ◇「キャンバ」camber
    主翼のキャンバを
    大きくすると「揚力」は増えます。
    そして、この理論を用いたもので「フラップ」という仕組みが翼に
    施されています。

    これにも
    また欠点があって、キャンバを大きくするにつれて、「抗力」は
    増大して、「風圧中心」が大きく移動する傾向が生まれます。
   
    このことは、先の号でも述べたように飛行機の「飛行特性」が
    著しく、損なわれる。でしたね。

    そこで、
    これらのことを考えて、最大キャンバの位置は翼弦長の15〜40%
    が一般の飛行機に用いられているのです。
    
    注。【キャンバ】 camber

      翼の断面(翼の最大翼厚部分を前後方向に切った断面)に
      おいて、中心線と翼弦線との間の距離であって。

      通常その最大値を以って表わしています。

      【翼弦線】 chord line

      翼型基準線の一つで、翼下面が凸の翼形では前縁と後縁を結ぶ
      直線を言い。

      翼下面が凹の翼形においては、翼下面に引いた接線がそれぞれ
      翼弦線となります。

      【翼弦長】chord length

      下面が凸の翼形では、前縁と後縁との直線距離を言います。

      下面が凹の翼形では、翼弦線に前縁および後縁よりそれぞれ
      下ろした垂線間の距離を言います。
          
    ◇「前縁半径」leading edge radius

    前縁半径とは、
    翼の前縁の丸く「湾曲」している部分の「半径」のことを言います。
    
    同じ翼厚の場合、
    この前縁半径が大きいほど、「揚力係数」が大きくなり、翼上面の
    「剥離」現象は発生し難くなります。

    反対に、

    前縁半径が小さければ、「剥離」は早い時期に発生します。

    ※またこれらを比較するのに、

    もっとも判り易いのが、テレビなどの映像でも盛んに登場する、
    アメリカ軍の大型輸送機と、一般のエアラインの旅客機の主翼を
    見比べてください。

    その違いがハッキリ!見てとれますね。

    しかし、
    「音速飛行」においては、前縁半径は小さい方が有利なことは
    すでにお解りのことですね。

    速度で「揚力係数」を上げているのですね。

    ◇「失速」stall

    通常の失速については、
    先の説明の通りですが、他の要素でも発生することがあります。
       
    それは、
    翼(主翼)上面の湾曲の形状によっても変わってくるのです。

    つまり、
    翼の迎え角の増加と共に、揚力も増えていき「揚力係数」が
    最大になった点で、突然、揚力を失い「失速」に陥る。

    ※すなわち、『最大迎え角(最大揚力係数)が失速角にもなる。
    と言うことでしたね。』
   
    また別に、
    「迎え角」の増加につれて、「揚力係数」も増えていくのですが、
    その増加は緩やかに増えていく。

    いわゆる、失速に鈍感な翼と言えます。

    このように、
    翼上面の「湾曲形状」によって、「失速性」が大きく変わることを
    ご理解できたと思います。
                
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    今日の本題。

    ◎車を知る【構造編・エンジン】
    ◆[エンジンオイル]engine oil

    高温、高圧にさらされながら、
    回転をしているエンジンは、常に摩擦や衝撃を繰り返し受けている
    わけですね。
    
    そこで、
    このような環境から、エンジンを保護するために用いられるのが、
    「エンジンオイル」なのです。

    ◆エンジンオイルの主な働きは。
    
    ・「潤滑作用」
     エンジンは回転摩擦、摺動摩擦など、つねに金属と金属が直に
     接触しながら動いているために、

     その金属表面には、強い摩擦力が発生し、その受けるダメージに
     よってエンジンの破壊が起きる。

     このことから、
     エンジンを保護(摩擦力の軽減)するために、エンジンオイルの
     必要性があるのです。
   
    ・「冷却作用」
     ご存知のように、エンジンは常に高い「熱エネルギー」を発生して
     いるわけですが、

     とくにシリンダー内の温度は高温、高圧の燃焼ガスにさらされて
     いて、それに伴う弊害も大きくエンジンの冷却が必要です。
     
     ※エンジンの冷却には、前に述べた冷却水による方法も行われて
     いるのですが、

     エンジン内部(シリンダー内)にまで入って冷却するには、
     内部への循環を行っている、エンジンオイルの役割が大きいのです。
         
    ・「洗浄作用」
     エンジンの運転によって、生じる金属紛や沈積物、
     それにカーボン、スラッジなどの不純物を除去します。
    
    ・「気密作用」
     気密性が求められる、とくにピストンとピストンリングの関係に
     おいては、エンジンの性能(特に圧縮圧力、膨張圧力など)に影響
     をおよぼすので、

     その重要性は、大きいのです。

    ・「防錆作用」
     ご存知のように、シリンダー内は混合気の燃焼によって水分が
     出来るため、それによる錆びの発生を防いだり。
    
     またオイルの酸化、燃焼ガスによる、酸性物質や硫黄化合物からの
     腐食を防ぐなど。

     エンジンオイルは、
     かくも苛酷な条件の元で、その役目を果たしているのです。
                                                     
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    謹告。

    このメールマガジンの、読者様のなかで、
  
    1960年代当時、日産自動車追浜工場、第三実験課。(通称Y‐3課)
    に所属されていた方が、もしおられましたら、

    是非、是非、ご一報いただきたい。

    このメールマガジン紙上へ、三顧の礼をもってお迎えいたします。

    当時、日本は国をあげ、まさに重厚長大、怒涛の勢いで経済発展を
    推進してまいりました。

    自動車業界もその一翼を担い、国のキー・インダストリーとして、
    大いに躍進を遂げました。

    日産も、業界初のデミング賞を受賞するなど、
    「技術の日産」として確固たる地位をきずいたのです。
 
    誤解を恐れずに述べさせていただくならば、最も華々しく、パワー
    に満ち溢れていた頃ではないだろうか。

    後の日産の、多方面での活躍をみるまでもなく。

    そのなかにあって、

    Y−3課の存在は知られていても、その秘匿性ゆえ内容は一般の知る
    ところに非ず。

    しかし、そこから世におくりだされた名車の数々は、市場を席巻し
    紛うことなく、その実力を知らしめたのであります。

    今日、世界に冠たる自動車王国を築けたのも、当時の先人たちの、
    血のにじむ努力の賜物であります。

    激動の同時代をふりかえって、大いに語り合おうではありませんか。


    ご連絡お待ちしております。
             
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    〓 編集後記 〓

    こんにちは、
    また一人、ヒーローがF1の世界から去っていきますね。

    1991年にデビューを飾り、

    走り続けて15年間、優勝回数90回、PP68回、FL75回
    等々、各歴代最多記録!を樹立。

    少年期のカートから始まったレース人生、
   
    常に、憧れの天才アイルトン・セナを目標に追い続け、デビュー
    3年目にして、早くもその片鱗を見せつける。

    25歳にして、ワールドチャンピオン!初のタイトルを。

    特に、セナの散った2年後、1996年。

    不調フェラーリに移籍。。以降4年間の悪戦苦闘を強いられるも、
    優勝回数16回は、秀逸!

    そして、その翌年の2000年。

    遂に、名門フェラーリ復活!の狼煙を揚げる。
    以来、5年連続のワールドチャンピオン。

    伝説の名ドライバー、

    アルゼンチンの雄。JM.ファンジオのもつ、獲得タイトル数5回
    を超える通算7回は、前人未到の大記録!

    紅い皇帝。

    偉大なF1レーサー、M・シューマッハーの鮮やかな引き際。。

    次期チャンピオンの

    ドライバーズシートを、後継者K・ライコネンに託す‥‥。
               
                            ‐hiro‐

                   ‐平成18年 9月 13日 22時50分‐

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  発行者 : CARLIVE SEEKER 『車は1/1の模型だね!』
         こばやし ひろふみ
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