[ 車の理論と、基礎知識が自然と身につく情報誌!]

 車の事典
    中高年と初心者のための『車読本』

             by CARLIVE SEEKER『車は1/1の模型だね』

                          
                      − 第37号 2006.08.23 −   
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  ☆皆様、お元気でしたか!!
      ご購読いつもありがとうございます。
                      
         そして、はじめての方には、ご登録ありがとうございます。
 
    ◇これからも皆様方に、愛され、支持される、
     メールマガジンを配信できるよう、努力してまいります。

     よろしくお願いいたします。

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    ‐このメールマガジンは‐

    難しいクルマの専門用語を、極力やさしい言葉におきかえて
    中高年、初心者の皆様方にも、ご理解していただけるように
    お伝えしているつもりですが、

    時に、専門的な用語をつかったほうが、ご説明しやすい場合
    もあります。

    そのような場合でも、用語の解説を付記していきますので、
    ご安心ください。

    また、このメールマガジンを読み進めていくことで、
    自然と専門知識を身につけ、ご家族やお友達に、ちょっぴり
    うんちくを傾けられてはいかがでしょうか。

          [等幅フォントでお読みください]

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    それでは、今日もご一緒に!

    ★ やさしい自動車工学

    前回の「エンジンの燃焼」は、いかがでしたか。

    燃焼には、
    大きく分けて、「シリンダー内の燃焼」と「シリンダー外の燃焼」
    があることをお解りいただけたと思います。

    今回は、
    シリンダー内の燃焼に入る前に、先ず燃焼を理解する基礎となる
    「可燃混合気」の点火や着火について、

    ごく簡単に触れてみたいと思います。

    それでは、今日のテーマ。

    ▼[可燃混合気の燃焼]

    「混合気の燃焼範囲」

    燃料(可燃混合気)の着火や、燃焼の可能な範囲は、意外と思わ
    れるほど狭いもので、

    またその範囲は、前の号でもお伝えした、燃料の種類(主に炭化
    水素の量)によっても変わってきます。

    当然、
    これより濃くなっても、薄くなっても、着火はできません。

    ◆その時の限界を「燃焼限界」と言います。

     注。燃焼限界については、先の号をご参照ください。

    そして、
    この限界は、温度の上昇とともに広くなり、また反対にその圧力
    が大気圧より低くなると狭くなります。

    またある圧力以下では、着火しなくなり。

    このことから、
    大きな点火エネルギーを必要とすることは、混合気が燃えにくい
    と言うことになるのです。

    「混合比」と「エンジンの出力」、
    「燃料消費率」との関係については、先に数回取り上げてきましたので、
    ここでは省略いたします。
  
    思い出してください、

    ◆一般的な自動車エンジンでは、「混合比12.5〜13.0:1」で最も
    出力が大きくなり、

    また、最も経済的に、エンジンの安定度も考えた実用上の混合比
    は、運転状態によっても変化するのですが、

    およそ、「14.5〜15.5:1」くらいでしたね。

    ◆混合比は、

    「空気燃料比」のほかに「燃料空気比」それに「空気過剰率」で
    表わされています。

    式であらわすと。

         実際の供給空気量       MR     MR
    λ=─────────────────=─────=──────
       燃焼に必要な理論空気量    MRt     14.8


         供給された空気の重量
    MR=────────────────=MRt・λ
         供給された燃料の重量

      =14.8・λ

    注。MRt:理論混合比。この式では、14.8:1 にしました。
      MR :燃料(ガソリン)の燃焼範囲。MR=8〜22です。
      燃焼限界(運転限界):18くらいですが。

      エンジンの安定度、燃料消費率をかんがえると、実用上の
      運転範囲は、もっと狭くなります。

    この式は、覚えておくと自慢できますよ!

         自称プロでさえ、知らない人も多いのですから。 

                             ‐hiro‐

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   ☆ やさしい航空工学

    ここでは、
    筆者のライフスタイルであり、また専門分野の一つでもある、
    航空工学について少し遊んでみたいと思います。
    
    どうぞ楽しんでください。

    ◇前回の「揚力と抗力」は、いかがでしたか。
   
    翼の「迎え角」を変えることで、「揚力と抗力」のコントロール
    が行われていることをお解りいただけましたか?

    「最大揚力係数」が「失速角」にもなると言う、
    応用力学の上で「作用と反作用」また言いかえれば、
    メリットとデメリットが常に背反比例しながら、存在しているのです。

    ◇また「揚抗比」は、
    主翼の同じ迎え角での「揚力」と「抗力」との比のことを言い。

    ◇この「揚抗比」の
    大きい翼をもつ飛行機は、滑空性がよく航続距離が長くなります。
             
    それでは今日のテーマ。

   ○翼型理論の基礎

    ▽【風圧分布と風圧中心】

    いま、ある翼に毎秒10mの風を当てたとすると、主翼上面の最も
    「翼厚の厚い」個所をながれる気流は、15m/s の風速になり、

    そして、
    この風速は、後縁に行くにつれて、元の風速(この場合10m/s)
    になります。

    また一方、
    主翼下面では、上面とは逆に気流の流れは「減速」されて、
    後縁で元の速さになります。

    ◇このように、
    「揚力」は、【ベルヌーイの定理】から、実際には、「揚力分布」
    つまり「風圧分布」として考えられるのです。
   
    ◇飛行機の
    「離陸、上昇時」には、迎え角は大きく、「降下」では、迎え角は
    小さい「風圧分布」になります。
   
    このことから、
    「風圧分布」は、迎え角が大きいときは「前縁方向」に、迎え角が
    小さいときは「後縁方向」に変化するのです。

    そこで、
    翼の上面の各部分には、上記のような力(風圧分布)が働いている
    のですが、

    ◇これらの、
    空気力の働く合力点、つまり合力の作用線が、「翼弦線」と交わる
    点を「風圧中心」または、「圧力中心」と呼んでいます。

    注。風圧中心。圧力中心 center of pressure

    翼断面に働く揚力の作用点

      つまり、翼面上に働く空気圧力の合成力が、翼弦線と交わる点
      を言い。

      一般には(圧縮性を無視または、亜音速流の場合)翼前縁より
      翼弦長の30〜35%に位置しており、

      迎え角の増加と共に前進し、減少と共に後退するのですが。
      超音速流の場合には、翼弦長のほぼ50%位の所にある。

                               ‐hiro‐
                     
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    今日の本題。

    ◎車を知る【構造編】

   ▼[過給器]turbo charger

    元来、スーパーチャージャーの一種で、
    エンジンの排気ガスを利用してタービンブレードを回し、

    その回転力で、もう一方の回転羽(コンプレッサーブレード)から
    外気の導入を強制的におこなっている。

    ◆これによって
    吸気圧(充填効率)が増して、エンジン燃焼室内の圧縮圧力も高く
    なり、燃焼圧力の増大によって出力の向上が図られているのです。

    当然、吸入空気量が増すことで、それに見合った燃料の混合比が
    必要になるわけで、ガソリンの消費量も増えるのです。

    注。ターボチャージャー

      クランク軸から動力を得ている、スーパーチャージャーに
      対して、排気ガスの排圧にエネルギーを求めていることから
      別名、「排気タービン過給器」とも呼ばれている。

                               ‐hiro‐  
                  
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    謹告。

    このメールマガジンの、読者様のなかで、
  
    1960年代当時、日産自動車追浜工場、第三実験課。(通称Y‐3課)
    に所属されていた方が、もしおられましたら、

    是非、是非、ご一報いただきたい。

    このメールマガジン紙上へ、三顧の礼をもってお迎えいたします。

    当時、日本は国をあげ、まさに重厚長大、怒涛の勢いで経済発展を
    推進してまいりました。

    自動車業界もその一翼を担い、国のキー・インダストリーとして、
    大いに躍進を遂げました。

    日産も、業界初のデミング賞を受賞するなど、
    「技術の日産」として確固たる地位をきずいたのです。
 
    誤解を恐れずに述べさせていただくならば、最も華々しく、パワー
    に満ち溢れていた頃ではないだろうか。

    後の日産の、多方面での活躍をみるまでもなく。

    そのなかにあって、

    Y−3課の存在は知られていても、その秘匿性ゆえ内容は一般の知る
    ところに非ず。

    しかし、そこから世におくりだされた名車の数々は、市場を席巻し
    紛うことなく、その実力を知らしめたのであります。

    今日、世界に冠たる自動車王国を築けたのも、当時の先人たちの、
    血のにじむ努力の賜物であります。

    激動の同時代をふりかえって、大いに語り合おうではありませんか。

    ご連絡お待ちしております。 

                               ‐hiro‐                
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    〓 編集後記 〓

    ☆当メールマガジン、
    中高年と初心者のための『車読本』をご購読!頂いている読者さまに、
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    残念ながら、私のレポートではありませんが … 。

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    以上、ダウンロードして下さい。きっとお役に立ちますよ。
    これからも、ジャンジャン紹介していきますね。

    きょうは、ここまで。
  
                          ‐hiro‐

                 ‐平成18年 8月 23日 22時30分‐ 
                      
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